新卒紹介に伴っての採用

新卒紹介により採用を行ういわゆる縁故採用が見受けられる業界が存在します。能力よりは縁故でより大きな利益が見込めるような場合です。このとき、新卒紹介で入社する人材の能力や人柄などよりは、むしろその人材を受け入れることで紹介者に恩を売り、今後も一定の利益が見込めるということで双方にメリットがあることなどが行われる原因となっています。都市部はもちろんのこと、地方でもこうした新卒紹介を行っていることが少なくありません。

大学を卒業したからその人材をよろしくといった具合に、働きかけることが往々にしてあり得ます。採用を行うにしても、その会社に入社したい人が複数人いるような場合であっても、紹介がない他の人材は何かにつけて理由を設けて落選させ、結果として新卒紹介を行ったところに便宜を図るというものです。民間企業の場合は持ちつ持たれつということで、人となりよりもこうした縁故を重視することがしばしば見受けられます。人材の能力よりも縁故を大事にするわけですから、結果として組織が弱体化していくことは無理がないことです。

この新卒紹介での縁故採用には、紹介者に一定の影響力がなければ採用されませんから、採用がかなりの確率でなされることはある程度仕方がないことでしょう。極端に新卒者の母校の大学ランクがばらつきがあるケースは、この縁故採用があったと見て問題はないものです。そうした企業に応募することがいいのかどうか、働きたい企業かどうかはその応募者如何となります。

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