中学生の子どもを持つ家庭の中には、高校進学にあたって学費の心配を抱えるケースがあるかもしれません。そこで注目したいのが都立高校です。東京都が運営する公立高校なので、私立に比べて学費が安いことで知られます。それでは具体的に都立高校の学費はどれくらいかかるのでしょうか。
ここでは2022年度の場合を参考にしてみましょう。まず入学金は20000円程度で済む上、授業料も年額118800円。これは月額に換算すると9900円です。さらに特別活動費というものがあり、これは年額1万円かかりますが、月額に換算してもわずか833円です。
これだけでも私立と比較して、かなり学費が安いと言えます。もちろん都立高校といっても、入学後の費用は色々とかかるのが現実です。例えば修学旅行費などもその1つ。学校ごとに差があるものの、平均で約10万円から20万円が一つの目安と考えておくべきでしょう。
また部活動をするのであれば、その分野にもよりますが、用具類をはじめ交通費や宿泊費などが必要になるケースも決して珍しくありません。ちなみに部活動費の平均は、月額で3000円から5000円程度が一つの目安です。とはいえ、家庭の経済状況によっては、学費の減免や免除を受ける制度があるのも、都立高校の大きな魅力です。具体的に満たすべき条件としては、世帯収入が一定額以下である場合、障害者である場合、あるいはひとり親家庭である場合などが挙げられます。